甘口ピーナッツ

多めの写真やTwitterに書ききれないことを書く

31/2/13、日記の動機、兼好法師と私、映画『アクアマン』寸評

0.動機

 日記を書くことにした。理由はいくつかある。

 

 一つには、机と椅子を買い、PCを常における場所が確保されたことだ。1980円で30cm高の折り畳み机(パールホワイト)とセールで1000円の黒座椅子、両方ともドンキホーテ販売である(余談だが、我が家の家具類の9割ほどはドンキ製である。あの安さは犯罪だ)。前々から何かをやりたい書きたいと何となく考えていたが、持ち前の怠惰性をいかんなく発揮して先延ばしにしていた。そこで「やりたいことができる場所」をピッと区切ることでそこに入って「やりたいことをやろうとする自分」をまず外部的に作ったのである。自分のことながら面倒くさいことこの上ないが、作戦は今のところ成功しているようである。

 

 二つには、人に間接的に文章を誉められたことだ。先日Twitterで知り合った友人と飲んだ際、共通の友人であるお方が私の文章を読みやすいと評価していたことを聞き及んだのである。謙遜の言葉はごまんと浮かんだし矢継ぎ早に口にしたが、一方でその方から「良い文章を書く」と評価されたこともまた脳裏で充満した。思えば何かを著すことは好きな部類であり、小説の走りを書いては同好の士であるA氏(様々な沼の主でありことあるごとに私を引き摺り込む現代の妖怪である)に見せて歓びあったりしている昨今であった。何なら日記がてら文章を書いて、腕を磨こうと思い立ったのである。

 

 三つには、乾燥した人生の中で何か継続できるものを見つけたいと考えたことだ。先日初めて診療内科というものに掛かった際、お医者の先生から「何かリフレッシュできることはある?」と軽く言われた。そこで日々の生活を思い返すと起きて働き帰りて食べ寝るという無味かつ十把一絡げな人生が簡単に把握された。その中で一応食事中に観るアニメ(最近はアニマスである。我那覇響は太陽。)をリフレッシュとしているが、それも観ながら食べながらであるからいまいち集中できない。他に文化的活動と言えばニ〇動を見ながらFGOを周回しつつ元気に寝落ちていることだが、まあ論外である。日記なら日々の物事を書き記すだけだからネタも豊富であるし、適度に鬱憤を書き記せば解消もできて一石二鳥であろうと考えたのである。守秘義務の範囲内かつ読者(いたら嬉しい)の気分を害さない程度にきままにやりたい。

 

1.内容

兼好法師と私

 かの文筆家、兼好法師は今から800年ほど前に

「つれづれなるままに、日暮らし、硯にむかひて、心にうつりゆくよしなしごとを、

そこはかとなく書きつくれば、あやしうこそものぐるほしけれ。 」

と書き出して『徒然草』を著した。要は「暇なので思ったことを書いていたら熱中しちゃうよね、おもしろっ!」程度の内容であるが、実にわかりやすい。暇だから、何かを始めた、ということである。翻って今の私はどうだろうか。仕事に時間が忙殺されて個人の余暇は極限まで圧縮され、その中で自分を切り替えるために日記を書き出している。何かを始めて暇を捻出している、まったくの真逆である。晴耕雨読という言葉をこよなく愛する私であるが、800年前と比べてなんと世の中の変わったことか。どちらが良いかと論ずるには私は余りにも視野が狭いが、どうにも隣の山が青く見えるものである。実際の隠遁先は茶けていて都の青さに惹かれるやもしれないけれども、現状として狭いウサギ小屋から日々職場に射出されて摩耗している人間砲弾としては濛々と苔むしていく漬物石のような生活に憧れもするのである。つれづれとした生活に。

 

〇映画『アクアマン』寸評

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キャッチコピーは“海中で、暴れろ”。実際は海中どころではなかった。

 どこを切っても面白い、アクション娯楽映画の金太郎あめのような作品であった。話の緩急が絶妙であり、飽きるポイントが一瞬たりともなかったことが今でも驚きである。よくあるラブロマンスが始まって五秒後には何かしらの大爆発が画面内に発生して強制的に超豪華バトルシーンに移行したのは笑ってしまったが、だからこそあのテンポが実現されたのだろう。役者陣もイケメンぞろい、CGも最新鋭、ロケシーンも縦横無尽と最高であった。

 

 注目すべきは主役アーサーを演じるジェイソン・モモア氏の役者性である。まずは次の画像を見てほしい。

 

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王者の風格

 

 非常に強面の役者である。身長193cmの38歳で筋骨隆々、作中ではこの風貌で豪とした鎧を纏い、2mほどもある三又槍を振るい、野猿顔負けの鬨の号声をあげるものだから、劇場では文字通り痺れてしまった。一方でこれを見てほしい。

 

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左は妻のリサ・ボネット氏、右はももあちゃんである。

 

 このはにかみ、この小首をかしげるしぐさ、この愛らしさである。この役者、この風貌にして少年のような純粋さも持ち合わせているのだ。これが本映画において遺憾なく発揮されている。詳しく書こうとするとおそらく一昼夜かかるので詳細は省くが、必見である。彼の大海原のような光る瞳に吸い込まれてほしい。

 ちなみに一緒に見たA氏(私に『Mr.タスク』なるセイウチ人間のB級映画を勧めてきた愛すべき狂人である)が上のポスターを見て「サメが山ほど写ってるし、サメ映画の類では?」などと観る前に放言しており、ついに視神経までクソ映画に侵されたかと諦観の念を覚えたが、開けてみれば主人公が覚醒するきっかけとなる海産物もサメ、海での戦闘において主要な乗り物もサメ、最終決戦でも画面を埋めるサメサメサメと、圧倒的サメ映画の風格を帯びていてA氏の慧眼に震えたものだ。

 

 ひとまず終わりである。正直はてなブログの機能も把握しきれていない現状ではあるが、よりよく自分が考えていることをまとめられるようにしていきたい。次はゲームのレビューでもしようか。